「プロテクションフィルムって何年持ちますか?」一番多いご質問にお答えします。

「プロテクションフィルムって何年持ちますか?」一番多いご質問にお答えします。

プロテクションフィルムをご検討中のお客様から、最も多くいただくご質問があります。
「プロテクションフィルムって、結局のところ何年持つんですか?」
実はこの質問、一言でお答えするのがとても難しい質問です。

今回は実際に当社で施工した車両を剥離した事例をもとに、その理由をご説明したいと思います。


今回の事例

  • 施工日:2023年5月23日
  • 剥離日:2026年6月26日
  • 経過年数:約3年
  • 車両:ベントレー フライングスパー(ホワイト)
  • 施工部位:フロント周り・ドアミラー
  • 施工フィルム:当社取扱いプロテクションフィルム

約3年使用したプロテクションフィルムを剥離しました。
オーナー様の使用環境は、おおよそ以下のような条件です。

  • カーポート保管(半屋外)
  • 紫外線・雨の影響あり
  • 高速道路の走行が多い
  • 洗車は月2回程度

プロテクションフィルムとしては比較的よくある使用環境と言えるでしょう。


剥離前の状態

まず目立ったのは、

  • 飛び石によるダメージ
  • 虫の衝突跡

これはハイパワーなベントレーという車の性格上、高速走行が多いため避けられない部分でもあります。
一方で、フィルム自体には大きな剥がれや浮きなどは見受けられませんでした。
しかし、ホワイトボディということもあり、長年蓄積した汚れがフィルム表面に定着し、施工していないドア以降との色の違いがはっきり確認できる状態でした。


「プロテクションフィルムは何年持つ?」の答えは、実は2種類あります

この質問は、何をもって”何年持つ”と考えるかによって答えが変わります。

保護性能として何年持つか

プロテクションフィルム最大の目的は、「剥がせば元の塗装が出てくること」です。
今回の車両も、フィルムを剥がすことで施工当時の塗装面をしっかり残すことができました。
つまり、プロテクションフィルム本来の役割は十分果たしていたと言えます。

ただし、車速・飛来物サイズ・形状により一部フィルムの貫通が見受けられました。
珍しいケースではありますが、こちらのオーナー様、過去にフロントガラスのプロテクションフィルムに飛び石を貫通させガラスに被弾痕を残すほどなので、驚きは控えめ。

プロテクションフィルムを貫通した飛び石跡
プロテクションフィルムがあったからこの程度で済んだと思う方が賢明です。

見た目を綺麗に保てる期間

一方で、貼ったまま美しい状態を維持できるかという視点では話が変わります。
ホワイト系ボディでは特に、

  • 汚れの蓄積
  • 鉄粉
  • 虫汚れ
  • 排気ガス

などがフィルム表面へ少しずつ蓄積していきます。
もちろん洗車やメンテナンスである程度防ぐことはできますが、保管環境や使用状況によって大きく差が出ます。

プロテクションフィルムの黄ばみ
ドアから後ろはプロテクションフィルム未施工、塗装部分は変色していません。

プロテクションフィルムの寿命に一番影響するのは「保管環境」と「洗車」

プロテクションフィルムの寿命を左右する要素として特に大きいのは、

  • 屋内保管か屋外保管か
  • 紫外線量
  • 雨に当たる頻度
  • 高速道路の利用頻度
  • 洗車・メンテナンス頻度

この5つです。
同じ日に施工した同じフィルムでも、ガレージ保管の車と青空駐車の車では数年後の状態が全く違うことも珍しくありません。

劣化したプロテクションフィルムを剥がす工程

メーカーのデータだけでは、お客様の車は語れません。

プロテクションフィルムメーカーは、紫外線や耐候性などの曝露試験データを公開しています。
もちろん、そのデータは製品性能を知る上で非常に重要です。
しかし、その多くは「この条件ではこれだけの性能があります」という試験結果であり、当然ながら製品の強みが中心に紹介されています。
施工店として本当に知りたいのは、むしろその逆です。

「どんな環境で性能が落ちやすいのか。」
「どんな条件がフィルムの弱点になるのか。」

つまり、プロテクションフィルムのウィークポイントです。
ここを理解していないと、お客様に正しいご説明はできません。
実際のお客様の使用環境は、

  • ガレージ保管なのか
  • カーポートなのか
  • 青空駐車なのか
  • 海沿いなのか
  • 雪国なのか
  • 高速道路を毎日走るのか
  • 月に一度しか洗車しないのか
  • 毎週丁寧にメンテナンスするのか

一人ひとり全く違います。
これらすべての環境でメーカーが長期間の検証を行っているわけではありません。
だから私たちは、お客様の保管環境や使用状況を何も知らないまま、

「このフィルムは10年持ちます。」
「8年持ちます。」

と断言することはできません。
施工店として無責任なことは言いたくないからです。

プロテクションフィルムのエッジ部分の汚れ
汚れが目立つドアエッジも剥がして糊を落とし、
完璧にリセットできました。

私たちがお伝えしたいのは「カタログスペック」ではありません。

もちろんメーカー保証は大切です。
しかし、保証年数だけを見てフィルムを選ぶことは、本質ではないと考えています。
本当に大切なのは、

「あなたの使い方なら、どのくらい綺麗な状態を維持できそうか。」

という現実的なお話です。
施工店の役割は、メーカーのカタログを読むことではありません。
実際に何百台もの施工・剥離を経験し、その結果をお客様へ正直にお伝えすることだと考えています。

剥がし終えた劣化したプロテクションフィルム
剥がし終えたフィルムボール

だから「2〜3年くらいです」と答える施工店が多い

こうした様々な条件を考えると、多くの施工店が「だいたい2〜3年くらいですね。」と答えるのは、ある意味間違いではありません。
ただ、それは決してフィルムが2〜3年でダメになるという意味ではなく、使用環境によって大きく変わるため、一概に断言できないというのが本当のところです。


サンテックが大切にしていること

私たちは、「長持ちしますよ」と簡単に言うことはしません。
施工後にどんな状態になりやすいのか。
どんな保管環境なら長く美観を維持できるのか。
どんなメンテナンスをすると違いが出るのか。

メリットだけでなく、こうした現実も含めてしっかりお伝えした上で施工をお任せいただきたいと考えています。

剥がし終えた後は端部を念入りにクリーニングします。

最後に

「プロテクションフィルムは何年持ちますか?」
その答えは、『保護性能』で考えるのか、『見た目の美しさ』で考えるのかによって変わります。
そして、その寿命を決めるのはフィルムだけではありません。
保管環境・走行環境・洗車やメンテナンスの積み重ねが、大きく影響します。
だからこそ、施工店には「ただ貼る技術」だけではなく、施工後まで見据えた知識と経験が求められると私たちは考えています。

あなたなら、「何年持ちますよ」とだけ答える施工店と、実例をもとにメリットもデメリットも説明してくれる施工店、どちらに愛車を任せたいと思いますか?

劣化したプロテクションフィルムを剥がした後の塗装の状態
左側がフィルムを剥がしたパネル。貼らなかったパネルにくらべて白さや付着物がなく圧倒的に綺麗。

横浜エリア、目黒エリアでのプロテクションフィルム施工なら、施工実績多数のサンテックにお任せください。

お客様の保管状況や使用環境に合わせて最適なプロテクションフィルム施工をご提案をいたします。
お気軽にご相談ください。

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