セラミックコーティングはDIY施工可能か?
お客様からセラミックコーティングをDIYで施工してみたいというお問い合わせをいただきました。
プロの視点から解説していきます。
―結論:「DIYによるセラミックコーティングは理論上は可能だが、実際にはおすすめできない」
というのがプロの立場からの見解です。
理由と背景をプロ目線で解説します。
1. DIY用セラミックコーティング剤は存在する
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現在では一般ユーザー向けに販売されている「簡易セラミックコーティング剤」や「シリカ系製品」も多数あります。
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施工方法も「洗車後に塗って拭くだけ」など、簡略化されたタイプが主流です。
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ただし、これらは本格的なプロ施工のセラミックコーティングとは性能や耐久性が大きく異なるため、同等の仕上がりは期待できません。
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DIY向けセラミックコーティング剤の一例
2. 施工に必要な知識・技術が非常に高い
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セラミックコーティング剤は非常に薄い被膜で硬化し、ムラなく均一に塗布する必要があります。
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下地処理(洗車・鉄粉除去・脱脂・ポリッシングなど)の完成度で仕上がりの90%が決まると言っても過言ではありません。
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下地処理が不十分だと、汚れや傷をそのまま閉じ込めてしまい、透明感や光沢が出ないばかりか、コーティング効果も大きく落ちます。
3. 施工ミスによるリスクが高い
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セラミックコーティングは一度硬化が始まると修正が困難です。
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拭き上げが遅れたり、ムラができた場合、白濁・曇り・ムラ焼けなどの仕上がり不良が発生し、それを除去するには研磨(ポリッシング)でのリセットが必要です。
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特に夏場は硬化が早く、拭き残しのトラブルが多発します。
4. DIYでは本来の耐久性を引き出しにくい
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プロ施工の場合、硬化促進のための赤外線ヒーターを用いるなど、専用機材で確実に定着・硬化させる工程があります。
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DIYではこのような処理ができないため、定着力が弱く、本来の耐久性(3年~5年)が持続しないケースが多くなります。
5. 屋外施工は環境リスクが高い
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セラミックコーティングは施工直後に雨やホコリに弱く、湿度や気温にも大きく影響を受けます。
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屋外やカーポートでのDIY施工では、気泡やダストの混入、硬化不良が起きやすく、結果として美観を損なうこともあります。
では、どんな人がセラミックコーティングをDIY施工ができるのか?
条件 | 内容 |
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下地処理の経験 | 洗車・鉄粉除去・磨き・脱脂などを自分で正確にできる人 |
室内ガレージあり | 天候・気温・湿度管理が可能な密閉空間を持っている |
短期的な効果で満足 | 耐久性よりも「1〜3ヶ月だけツヤが出ればOK」という割り切りがある |
万が一の失敗にも対応可能 | 研磨機材・コンパウンド・ポリッシャーなどが揃っていてリカバリーできる |
プロからのアドバイス
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セラミックコーティングは本来、長期的な保護・ツヤ・撥水・汚れ防止を目的に高耐久な処理を求めるものです。
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DIY用の簡易製品は「セラミックっぽい仕上がり」を得られる一方で、本物の性能には遠く及びません。
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プロ施工は高額ではありますが、下地処理から最終仕上げまで一貫した品質管理が保証されるため、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れます。
セラミックコーティング DIYまとめ
項目 | DIY施工 | プロ施工 |
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施工の難易度 | 非常に高い | 高いが施工に慣れている |
耐久性 | 数ヶ月~1年未満 | 3~5年以上持続可能 |
見た目の仕上がり | ムラや曇りのリスクあり | 高光沢・深みのあるツヤ |
リスク対応 | 自己責任 | 保証やアフターケアあり |
コスト | 安価(数千円〜) | 高額(数万円〜数十万円) |
セラミックコーティングはDIYで施工可能かまとめ:
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