プロテクションフィルム(PPF)とは?
プロテクションフィルム(PPF:Paint Protection Film)とは、車のボディやパーツを傷や汚れから保護するために貼る透明または半透明のフィルムです。
高耐久のポリウレタン素材で作られており、飛び石や虫の死骸、鳥のフン、紫外線などから車の塗装を守る役割を果たします。
プロテクションフィルムを数多く施工しているサンテック株式会社のスタッフが徹底解説します。
プロテクションフィルムのメリット
1. 飛び石や擦り傷からの保護
◎ 飛び石対策
- 高速道路を走行中、飛び石がボディに当たると塗装に傷がつくことがありますが、プロテクションフィルムを施工することで衝撃を吸収し、ダメージを軽減できます。
◎ 洗車傷の防止
- 手洗い洗車や機械洗車で発生する微細なスワールマーク(円状の洗車傷)を防ぐことができます。
◎ いたずら対策
- コインや鍵などでいたずらされても、プロテクションフィルムが第一の防御壁となり、塗装が直接傷つくのを防ぎます。
2. セルフヒーリング機能(自己修復機能)
- 最新のプロテクションフィルムには、微細な傷が時間とともに消える「セルフヒーリング機能」を持つものがあります。
- 太陽熱や温水で温めることで、フィルムの表面にできた細かい傷が自己修復し、施工直後の美しさを維持できます。
- XPEL Ultimate Plus、STEK DYNOshieldなどの高級プロテクションフィルムがこの機能を持っています。
3. 紫外線(UV)や酸化からの保護
◎ 塗装の色褪せを防ぐ
- 紫外線(UV)や赤外線(IR)をカットする機能を持つプロテクションフィルムを施工すると、塗装の色褪せを防ぎ、長期間新車のような状態を保てます。
◎ 酸化・劣化を抑える
- ボディのクリアコートは時間とともに劣化しますが、プロテクションフィルムを貼ることで酸化を抑え、塗装の寿命を延ばせます。
4. 汚れが付きにくく、メンテナンスが楽
◎ 撥水・防汚機能
- プロテクションフィルムは、水や汚れが付きにくく、洗車の頻度を減らせます。
- 鳥のフン、樹液、虫の死骸などが塗装にダメージを与える前に簡単に拭き取れます。
◎ 油性汚れにも強い
- 排気ガスの汚れやタールも付着しにくく、汚れが落ちやすいです。
5. コストパフォーマンスの向上
◎ 再塗装費用、ヘッドライト交換費用を削減
- 飛び石や傷による塗装のダメージを防ぐことで、再塗装や板金修理にかかる費用を抑えられます。また、飛び石によるヘッドライトの割れを防止することができます。
- 特に高級車や輸入車は再塗装の費用が高額なため、プロテクションフィルムを貼ることで長期的に見ればコストを削減できます。
◎ リセールバリューの向上
- プロテクションフィルムを施工している車両は、塗装が美しい状態で維持されるため、中古市場での査定額が高くなる傾向があります。
- プロテクションフィルム施工済みの車両は、次のオーナーにとっても魅力的なポイントになります。
6. カスタマイズ性(マット仕上げ・カラープロテクション)
- マットプロテクションフィルムを施工すると、グロス塗装の車をマット仕上げにすることができます(例:XPEL Stealth)。
- カラープロテクションフィルムを使えば、ボディカラーを変更しながら塗装を保護できます(例:STEK DYNOprism、DYNOcarbon)。
- ヘッドライトやテールライトにスモークプロテクションフィルムを貼ることで、デザインを変えつつ保護も可能です。
7. 剥がせば元の塗装が新品同様
- プロテクションフィルムは塗装を直接傷つけることなく剥がせるため、万が一デザインを変えたくなった場合やフィルムが劣化した場合でも、元の塗装がそのまま残ります。
- 長期間乗った後に剥がせば、新車のような状態に戻せるのが大きなメリットです。
8. 部分施工が可能
- ボンネットやフロントバンパーのみ施工することで、コストを抑えつつ飛び石対策が可能です。
- ドアエッジやドアハンドル裏のみ施工することで、日常的な小傷を防げます。
- 必要な部分だけ保護できるため、予算や用途に応じて柔軟に対応できます。
プロテクションフィルム メリットまとめ
プロテクションフィルム(PPF)の施工には多くのメリットがあります。
✅ 飛び石や擦り傷からの保護 → 高速道路をよく走る方におすすめ!
✅ セルフヒーリング機能 → 軽い傷なら自然に修復!
✅ UVカット・酸化防止 → 塗装の色褪せを防ぎ、新車の美しさをキープ!
✅ 防汚・撥水効果 → 洗車が楽になり、鳥のフンや虫の汚れも簡単に落ちる!
✅ コストパフォーマンスが高い → 再塗装費用を抑え、リセールバリュー向上!
✅ カスタマイズ性 → マット仕上げやカラープロテクションで個性を演出!
✅ 元の塗装を新品同様に保てる → 剥がせば新車のような状態に戻せる!
✅ 部分施工も可能 → 予算や用途に応じた柔軟な施工が可能!
プロテクションフィルムは一度施工すれば長期間愛車を美しく保つことができ、特に長く乗りたい方や車の資産価値を維持したい方に選ばれています。
プロテクションフィルムのデメリット
1. 施工費用が高い
◎ プロテクションフィルム自体が高価
- 高品質なプロテクションフィルムは特殊なポリウレタン素材でできており、一般的なカーフィルムよりも高額です。
- 例えば、XPEL、STEK、3Mなどの有名ブランドのプロテクションフィルムは高耐久で傷の修復機能も備えているため、価格が高くなる傾向があります。
◎ 施工費用が高額
- プロテクションフィルムの施工には専門技術が必要で、施工店の技術料がかかるため、価格が高くなります。
- 施工費用の目安:
- フロントバンパーのみ:5万〜15万円
- ボンネット・フロントフェンダーなど部分施工:10万〜30万円
- 車全体のフルプロテクション施工:50万〜100万円以上
- 施工面積が広くなるほど費用が高くなるため、ワンボックスやSUVなど大きい車のフルボディ施工を行う場合は予算に余裕を持つ必要があります。
2. 施工が難しく、施工店によって技術差がある
◎ プロテクションフィルムの施工は専門技術が必要
- プロテクションフィルムは厚みがあるため、カーフィルムよりも施工が難しく、専門の知識と技術が必要です。
- フィルムを車体に密着させる際に気泡が入らないようにする作業が特に難しく、未熟な施工者が行うと見た目が悪くなることがあります。
◎ 施工店の技術によって仕上がりに差が出る
- 施工が上手な職人が行えば、フィルムの境目がほとんど目立たず美しく仕上がりますが、技術が未熟な業者が施工すると、フィルムの端が浮いたり、シワができたりする可能性があります。
- 特にカーブの多いボディ形状の車種では、プロテクションフィルムをきれいに施工するのが難しく、技術の差が顕著に現れます。
3. 経年劣化による変色や黄ばみ
◎ 紫外線や汚れの影響で変色することがある
- プロテクションフィルムは紫外線や汚れの影響を受け、長期間経過すると黄ばみや変色が起こることがあります。
- 最新のプロテクションフィルム(XPEL Ultimate Plus、STEK DYNOshieldなど)は耐紫外線性能が向上していますが、低品質のフィルムでは数年で黄ばみが発生することがあります。
◎ 長期間貼ったままだと剥がしにくくなる
- 経年劣化したプロテクションフィルムは粘着力が強くなり、剥がす際に塗装にダメージを与えることがあります。
- 特に10年以上経過したフィルムは剥がすのが難しく、専門の業者に依頼する必要があります。
4. 完全に傷を防げるわけではない
◎ 深い傷や強い衝撃には対応できない
- プロテクションフィルムは小さな飛び石や洗車傷を防ぐことができますが、大きな飛び石や強い衝撃には耐えられません。
- 事故や強い接触があった場合、フィルムを貫通して塗装自体に傷が入る可能性があります。
◎ 強い化学薬品には弱い
- 鳥のフン、虫の死骸、樹液、強い洗剤などが長時間付着すると、プロテクションフィルムが変質したり、シミができたりすることがあります。
- 酸性の汚れを放置すると、フィルムの表面が劣化しやすくなります。
5. 剥がす際に塗装が剥がれるリスク
◎ 再塗装車は特に注意が必要
- プロテクションフィルムを施工した車が再塗装されている場合、剥がす際に塗装ごと剥がれてしまうリスクがあります。
- 特に、塗装が薄い車や、DIYで塗装した車では剥がれやすい傾向があります。
◎ 剥がし作業にもコストがかかる
- プロテクションフィルムの剥がし作業は専門技術が必要で、業者に依頼する必要があります。
そのため、費用が発生します。
6. 部分補修が難しい
◎ 施工済みのプロテクションフィルムと新品のフィルムで色の違いが出る
- プロテクションフィルムは時間の経過とともに若干変色するため、新しく貼り直した部分と既存の部分で色の違いが出ることがあります。
- そのため、一部分の交換ではなく、広範囲での貼り直しが必要になることもあります。
7. 施工後すぐは定着に時間がかかる
◎ 施工後の水分が抜けるまで時間がかかる
- プロテクションフィルムを貼った直後は、内部に残った水分が完全に蒸発するまで 数日から1週間 ほどかかります。
- その間は若干の曇りや気泡が見えることがありますが、時間が経てば解消されます。
◎ 施工直後のケアに制限がある
- 施工直後 1週間程度は洗車を控える 必要があります。
- 高圧洗浄機を使用するとフィルムの端が剥がれやすくなるため、最初の数週間は注意が必要です。
プロテクションフィルム デメリットまとめ
プロテクションフィルムには多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
❌ コストが高い → フル施工で100万円近くかかることも
❌ 施工技術に差がある → 下手な業者に頼むと仕上がりが悪い
❌ 経年劣化(黄ばみ・剥がれ)がある → 長期間使用すると交換が必要
❌ 深い傷や強い衝撃には耐えられない → 事故や強い接触には無力
❌ 剥がす際に塗装が剥がれるリスクがある → 再塗装車は特に注意
❌ 部分補修が難しい → 色の違いが出るため、広範囲の貼り直しが必要
まとめ:プロテクションフィルム
プロテクションフィルムは、車の塗装を長期間美しく保つための有効な手段ですが、施工費用やメンテナンスなどの点も考慮する必要があります。
適切な施工店で質の高いフィルムを選ぶことで、より良い保護効果が得られます。
興味がある方は、部分施工から試してみるのもおすすめです。
サンテックではXPEL 施工技術者認定試験に合格したスタッフが在籍しています。
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